ワンタッチ式の安全帯 一般高所用安全帯(胴ベルト式)編
2016年10月6日
ワンタッチ式の安全帯とは?
安全帯のベルトバックル部分は安全保持のためあえて複雑に作られております。それはもしもの高所からの落下時にベルトが簡単に外れないようにするためです。ベルトを装着するためには2アクション必要な構造になっており、当然ベルトを外すときにも2アクションが必要です。このベルトの着脱は安全帯を付けなれた職人さんでも手間どる作業で、高所作業中に急に便意をもよおした場合などは大変です。まずは何キロもする腰道具を付けたまま高所の作業現場から地上に降り、トイレに駆け込むわけですがここで安全帯の取り外しに時間がかかっては青ざめます。毎日付けなれた安全帯でもこんな時は手間どるものです。
そんな職人のお悩みを解決するのが今回ご紹介するワンタッチ式の安全帯です。このワンタッチバックル式は通常のバックルに比べ着脱にかかる時間が大幅に削減できる優れもので、安全帯の着脱のイライラを解消してくれます。
まずは一般的な胴ベルト型安全帯のワンタッチバックルです。
ワンタッチバックルという名称ですが、こちらも安全性を確保するために外す時には2アクション必要な構造となっております。しかし、通常バックル式と比べると外すときも断然簡単に外すことが出来るので、装着時にかかるストレスは大幅に削減できます。
ハーネス・プロでは実際にワンタッチバックル式と通常のバックル式の安全帯の装着実験を行ってみました。
通常バックルの場合
①バックルを裏返す
②バックルを横へスライドさせる。
③裏側よりベルトを表面へ押し入れる
④腰にしっかり沿うよう締め上げる
⑤今度は表面から裏側へ向けベルトを再度通す
⑥ベルトの端はしっかりベルト通しに通す。これで完成です。
ワンタッチバックルの場合
①バックルの先端を両手で持つ
②そのまま差し込む。これで装着完了!わずか0.5秒
時間が余ったので外してみます
まず、バックルの両端を中央に押し付ける。
②ベルトを中央に押し付けたまま、バックル上下のつまみを握りこむ。
③これで外れます。約1秒。簡単です!
実際につけ比べてみるとその差は歴然でした。快適な作業環境の実現の為、ハーネス・プロではワンタッチ式安全帯を強くお勧めします。
おすすめメーカー
ハーネス・プロでは実際に各メーカーのワンタッチベルトを付け比べどのメーカーが使いやすいか検証してみました。
どのメーカーのワンタッチベルトも基本的な使い方は同じで、特に使いにくいものはありませんでした。
違いは、見た目と質感、装着感だけです。
藤井電工のワンタッチベルト
バックル部分がスケルトンで中の構造が外から見えるプラスチックバックルで、コンパクト感と軽量感が伝わってきます。さすが藤井電工、装着時の違和感はまったく無くスムーズでした。外すときは少し硬いです。
基陽のワンタッチベルト
基陽のワンタッチベルトのバックルはダイヤモンドを思わせるダイヤモンドカットの造形が印象的な商品です。脱着はスムーズ、スルっとした感じで装着できました。外すときに若干すべりが悪いと感じました。
タジマのワンタッチベルト
角ばったイメージのバックルですが、触り心地が滑らかで質感が良く高級に見えます。はめたときのカチッと感が小気味好く、外す時もスムーズで個人的にはタジマのワンタッチベルトが一番よかったです。
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