柱上用作業用安全帯の正しい使い方と取り扱い方

2017年1月20日

柱上用 正方形

柱上用安全帯の名称が変更になりました。

従来の安全帯に含まれていたU字つり胴ベルト柱上用安全帯は、2019年2月よりワークポジショニング用器具という名称に変わりました。新規格商品は必ず墜落制止用器具を併用することが必要です。

ワークポジショニング用器具は主に電柱に登って作業する際に使う商品です。

では一般的な高所作業をする墜落制止用器具とは何が違うのでしょうか。

建設現場で使う一般高所用墜落制止用器具(胴ベルト型墜落制止用器具やフルハーネス墜落制止用器具)は万が一転落した際に、地上までの落下を防ぐ物です。ワークポジショニング用器具は安定した足場のない柱上作業において、電柱等にロープを一周させ、這わせたロープに体を安定させた状態で高所作業を行う為の商品です。
ワークポジショニング用器具のロープは一般高所用墜落制止用器具の物に比べ硬く、摩擦にも強い丈夫な作りになっています。また常に腰ベルトに体重がかかりますので、腰をサポートする補助ベルトが標準装備されているのが特徴です。

旧規格の商品に関してはフルハーネスとの併用をしなくても良いとなっておりましたが、新規格からは必ずワークポジショニング器具には墜落制止用器具を併用して柱上作業をより安全に行って頂く事になりました。

 

 

柱上用安全帯の使い方(イラストには墜落制止用器具がついておりません。)

柱上用ベルト

①胴ベルトをしっかり骨盤の位置で固定する

その際にバックルにベルトの差込順の番号が刻印されているので、番号に従って慎重に装着してください。この時の装着が間違っていると、正しくロープを使用しても墜落の恐れがありますので最も重要です。

伸縮調節器

②伸縮調節器の取り付けが正しくなされているか確認する

伸縮調節器は連結フックで角環に連結するのですが、その際は、体側から外側に向けて装着します。

また、外れ止め装置に作業服や異物が挟み込まれていないか、確実に閉じられているか確認してください。

伸縮調節器まちがい

連結調節器を図のように外側から内側へ向けて取り付けるのは絶対にやめてください。万が一、作業服やベルトの端など異物が挟みこまれていた場合、わずかな振動や荷重によって連結フックが開いて、角環から外れてしまう恐れがあります。

ランヤード伸ばし

③ランヤードを引き出す

腰の左側に装着された連結調節器を握り、調節を緩め反対の手でランヤードを引き出します。

構造物

④ランヤードを構造物に巻きつける

構造部を体の正面になる様に立ち、ランヤードを構造物に巻きつけます。

フック装着

⑤フックを装着する

腰の右側についたD環に、フックを装着します。装着の際は外側から内側に向けて装着してください。

昇降

U字つりランヤードの場合

適切な作業姿勢が維持できる範囲で、できるだけ短めに調整してください。昇降の際は常にランヤードを上部のステップボルトに掛けて昇降します。

短く

柱上でランヤードを短くする場合

右手でステップボルトをしっかり握って安全を確保してから行ってください。構造物に腰を近づけてランヤードを引っ張ってランヤードを縮めてください。

長く

柱上でランヤードを長くする場合

右手でステップボルトをしっかり握り安全確保した後、伸縮調節器を握りながら、構造物から腰を遠ざけて腰の力でランヤードを引き出します。

 

ワークポジショニング用器具の市場は藤井電工が圧倒的なシェアを占めており品数も豊富で人気です。

ハーネスプロでもワークポジショニング用器具は藤井電工の商品を主体に、取り扱っております。

現在はカタログよりのお取り寄せとなりますが、是非一度お問い合わせ下さい。

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着画全身

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