安全帯の正しい使い方とは?
2016年11月9日
安全帯の正しい使い方とは?
安全帯は、初めて使用する方にとっては、これで正しいのかどうか、不安になるアイテムですよね。命に関わるものですから、必ず正しくご使用くださいませ。
「安全帯の使用環境」
高さ2メートル以上の場所での高所作業では、基本的に安全帯をつけていただくことになっております。
安全帯を使用しなければならない作業は以下の通りです。
・高さ2m以上で、墜落防止措置を講じることが困難な場所での作業(安衛則第518条)
・高さ2m以上の作業床の端や開口部で、手すりなどを設けることが困難な場所での作業(安衛則第519条)
・粉砕機および混合機の開口部で、転落のおそれがある場合(安衛則第142条)
・ゴンドラの作業床で作業を行うとき(ゴンドラ則第17条)
・酸素欠乏危険作業で、作業者が酸欠症で転落するおそれのある場合(酸欠則第6条)
事業者、労働者の責務は以下の通りです。
・事業者は、高さ2m以上の高所作業で作業員に安全帯を使用させる場合には、安全帯を安全に取付ける設備を設けなければならない。(安衛則第521条)
・労働者は、高さ2m以上の高所作業で安全帯の使用を命じられたときは使用しなければならない。(安衛則第520条)
「安全帯の種類別正しい使い方」
胴ベルト型 柱上用安全帯U字つり専用安全帯
1本つり用安全帯とは異なり、常に体重をかけて使用します。 無理のない作業姿勢を維持できるよう、伸縮調節器でロープの長さを調整してください。 また、製品の点検を念入りに行い、適切な時期に部品または製品をお取り換えください。
一般高所用安全帯
胴ベルト型安全帯 ロープ式 ・ストラップ巻取式
装着方法
バックルは刻印された順番に胴ベルトを通し、腰骨の上あたりで固定します。
墜落阻止時に胴ベルトが体から抜けないよう、しっかりと締め付けます。
D環の位置は体の真横より前方に来ないように調節してください。
※注意事項
胴ベルトや補助ベルトには「シノウ」などの工具を直接差し込まないでください。
工具の収納は「工具指し」「工具袋」などをご利用ください。
一般高所用安全帯
ハーネス型安全帯
装着方法
肩ベルトに両腕を通します。
胸ベルトの差込バックルを留めて長さを調節します。
胴ベルトをバックルに通し、長さを調節します。
左右腿ベルトのバックルを留め、長さを調節します。
左右肩ベルトの長さを調節します。
全体を再度確認して装着完了です。
ランヤード・フックの使い方
フックは墜落時の衝撃を抑えるために、腰より上の高い所に取り付けます。また、フックをかける対象物は、墜落阻止時の衝撃に十分耐えうる強度を持つものを選んでください。
フックは、背中のD環よりも高い位置に取り付けてください。
ハーネス型安全帯には、ショックアブソーバー付き等の付加的衝撃吸収機能を備えたランヤードをご使用ください。
フックの外れ止め装置と安全装置の両方を同時におさえることで開閉ができます。
安全装置を握って、外れ止め装置を取付対象物に当てておさえるような取り付け方も可能です。
フックはまっすぐ下向きで取り付けます。
フックを鋭い角部(エッジ)のあるものに回し掛けすると、作業時や墜落時にランヤードが鋭い角部で切断されてしまう危険性があります。必ず取り付け部に当て布などでカバーをかけ、ランヤードが直接当たらないようにしましょう。
「安全帯の保管方法・管理方法」
☆安全帯は次のような場所で保管してください。
1.直射日光の当たらない所。
2.風通しがよく、湿気の少ない所。
3.火気・放熱体などが近くにない所。
4.腐食性物質と同室でない所。
5.塵・埃の少ない所。
6.ねずみなどの小動物の入らない所。
☆ハンガーなどにつるして保管してください。
☆傷や変形の原因になるので、ハーネスの上に物を乗せて保管しないでください。
以上、安全帯の種類別正しい使い方と保管方法でした。
参考になれば幸いです。あなたの高所作業がより快適で安全なものとなりますように。
good life
good safety
HARNESS-PRO.