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フルハーネスのおすすめメーカー|選び方や新規格対応の製品も紹介

「フルハーネスを買いたいのだけど、どのハーネスを選べばいいのだろう」

「フルハーネスのメーカーによる違いはあるのかな」とお悩みではありませんか?

今回はフルハーネスの選び方を解説した後に、フルハーネスのメーカーの特色を説明します。

この記事一つでばっちりフルハーネスを選べるようになりますので、最後までぜひご覧ください。

フルハーネス型の墜落制止用器具の使用が義務化される

高さ6.75m以上の作業では、従来の胴ベルトは使用不可能となります。

必ずフルハーネスを装着するようにしましょう。

労働安全衛生法施行令の改正ポイントについては「「安全帯」の名称は「墜落制止用器具」に変わります!」にて解説しているので、詳細を知りたい方はご確認ください。

 

「安全帯」の名称は「墜落制止用器具」に変わります!

 

なお6.75m以下の作業でもフルハーネスの使用は可能です。

しかしフルハーネスは商品によっては、落下時に命綱で止まることなく地面まで到達してしまう可能性があるものも。

ひとりで低所と高所を行き来する必要がある方は、以下で紹介する「リール式」のランヤードを選ぶか、ランヤード記載の落下距離以上の高さをキープするようフックを掛ける必要があります。

フルハーネスの選び方

フルハーネスの選び方について紹介します。

フルハーネスは各メーカーから様々なタイプの商品が販売されていますが、大きく分けると次の2種類となります。

 

  • ・ハーネス本体(ベルト部分)とランヤードが一体型になったフルハーネス
  • ・ハーネス本体(ベルト部分)とランヤードが別々に販売されているフルハーネス

 

以下にそれぞれの特徴を紹介します。

 

一体型のフルハーネスから選ぶ

ハーネス本体(ベルト部分)とランヤードが一体型になったフルハーネスは、ハーネス本体とランヤードが別々に販売されているフルハーネスと比べ、価格の安さが最大のメリットです。

 

対してデメリットとしては、ランヤードがハーネス本体に直接つけられていること。

ランヤードとハーネスが取り外せないことにより、以下のようなちょっとした不便が起こりやすくなります。

 

  • ・伸縮式の一体型フルハーネスを持っているときリール式のランヤード限定の現場に入れない(別途用意する必要がある)
  • 空調服を着るのに難儀する(ランヤードを通す穴が小さいためなかなか通らない)
  • ・耐用年数が安全帯部分とランヤード部分で違うので、交換時期が早まる

 

一体型の場合の空調服の着方については以下の動画で解説しているので、参考にしましょう。

 

また耐用年数については安全帯部分が3年、ランヤード部分は2年が交換の目安となっています。

つまり安全帯部分がまだ使えるのにもかかわらず買い換えが発生してしまうので、長期的にはコストもかかってしまうのです

 

一体型と別売での費用感を検証した動画を公開していますので、気になる方はご確認ください。

 

別売のフルハーネスから選ぶ

ハーネス本体(ベルト部分)とランヤードが別々に販売されているフルハーネスは上記の通り、初期費用こそかかるものの取り回しの良さや長期的なコストに優れているため、おすすめです。

 

またはじめのうちは、個人それぞれに使い勝手のいいハーネス本体やランヤードがわからないため、それぞれが独立していることで買い替えやすいのもメリットです。

 

使い勝手の良さについてはフルハーネスの専門家視点で考えた「プロがおすすめする使い勝手のいいフルハーネスとは?」を参考にしましょう。

 

プロがおすすめする使い勝手のいいフルハーネスとは?

 

 

ハーネス本体のベルトタイプの選び方

ここからはハーネス本体のベルトタイプの選び方を紹介します。

ベルトタイプは大きく次の3つのポイントに着目しましょう。

 

  • ・腿(もも)ベルト
  • ・腿バックル
  • ・背中の形状

 

以下に詳しく解説しますので単品で購入する方も、一体型を検討している方も参考にしましょう。

腿ベルト

腿(もも)ベルトは腿のフィット感に関わる部位です。

主にV字型水平型の2種類があります。

 

V字型は比較的安価でオーソドックスですが、股にくい込む感じが気になる方はもう一つの水平型にすると良いでしょう。

水平型は地面と水平なタイプで見た目としても恥ずかしくなく、また鳶服にもぴったりです。

 

腿バックル

腿(もも)バックルは主にハーネスの脱着に関わる部位です。

ワンタッチ式パススルー式があります。

 

ワンタッチ式のほうがラクに脱ぎ着できるメリットがありますが、その分金具が増えるので重量が増すデメリットがあります。

対してパススルー式は軽量で済む反面、脱ぎ着には手間と慣れが必要です。

またワンタッチ式よりも安価な傾向があるため、価格を押さえたい方にはおすすめです。

しかし着替え以外にもトイレの際にもハーネスは外すので、慣れないとパススルー式は意外とストレスが溜まるもの。

 

手軽さと軽さ、どちらを重視するかよく検討しましょう。

 

背中の形状

背中の形状にはX型とY型があります。

X型のほうがオーソドックスで安定感はありますが、腰回りが少々窮屈なので道具を腰回りにつけたい方には向きません

Y型は腰回りが広く使えるので、道具を複数つけたい方にはおすすめです。

 

ランヤード(命綱)の選び方

ランヤードの選び方を紹介します。

ランヤードで見るべきポイントは以下の3つです。

 

  • ・ショックアブソーバーの種類
  • ・ランヤードの数
  • ・方式

 

第1種と第2種の違い

ランヤードのショックアブソーバーには第1種と第2種の2種類があります。

「ショックアブソーバーってそもそも何?」という方は下の動画を御覧ください。

 

ランヤードは基本的には第1種を選びましょう。

第2種であれば、腰より低い位置にフックを掛けないといけない場合にも使用可能です。

しかし第1種よりも第2種のほうが、ショックアブソーバーが伸び切った時の長さが長いため、十分な高さで作業をしていないと地面に激突してしまう可能性があるのです。

 

ちなみに第1種と第2種の違いは動画でも解説していますので、さらに知りたい方は御覧ください。

 

1丁掛けと2丁掛けの違い

ランヤードのフックがひとつのものを1丁掛け、ふたつのものを2丁掛けといいます。

規則としては構造物にひとつフックがかかっていれば問題ありません。

ただ単管から単管への移動の際は、フックが一つだと掛けかえの際どこにもフックが掛かっていない危険な状態(無綱状態)が発生します。

2丁掛けであれば無綱状態がなくせるため、2丁掛けが条件になっている現場もあります。

 

ロープ式と伸縮式・リール式

ランヤードには以下の3つの方式があります。

 

  • ・ロープ式
  • ・伸縮式
  • ・リール式

 

ロープ式はハーネスとフックが伸縮しないロープでつながっている、安価でシンプルな方式です。

軽作業時や企業の大量発注にぴったりですが、落下時の落下距離をそのままぶら下げて作業することになり、作業しづらいことも。

伸縮式はロープが伸び縮みする方式で、利便性と価格のバランスに優れた方式です。

 

リール式はロープの巻取り器がついたモデルです。

ロープ式・伸縮式と比べランヤードの重量はあるものの、シートベルトのようなロック機構がついているものもあり、安全性は高い特徴があります。

リール式には常時最短の長さに引っ張り続けるモデルと、自分で長さを調整できるモデルがあります。

 

なおハーネスプロでは伸縮式とリール式について、各メーカーそれぞれの特徴を比較した動画を公開しているのでランヤード選定の参考にしてください。

 

 

 

おすすめメーカー

ハーネスプロおすすめのメーカーについて紹介します。

今回紹介するのは以下の6社です。

 

  • ・藤井電工
  • ・サンコー
  • ・タジマ
  • ・ポリマーギヤ
  • ・基陽
  • ・タニザワ

 

藤井電工

藤井電工は1951年設立の、工事用安全工具・用品を製造販売する会社です。

日本の安全帯の中ではもっとも知名度があり、6割のシェアを獲得しています。

 

高い性能がありながらもコストパフォーマンスに優れている点が人気の秘密で、実際に装着して道具の邪魔にならず使いまわしのよいサイズ感も評価されています。

 

ハーネスプロで人気の藤井電工のフルハーネスはKUROKAGE HARNESSの一体型モデルです。

おしゃれな黒いハーネスと、水平型の腿ベルトが人気の秘密です。

 

 

KUROKAGE HARNESSの商品スペック

価格

 

19,070円(税抜)

 

Mサイズ適応身長

 

155cm~190cm

 

Lサイズ適応身長

 

160cm~200cm

 

耐総重量

 

~100kg

 

商品重量

 

Mサイズ約2335g

 

ランヤードタイプ

 

両方とも伸縮式

(リール式・ハーネス本体のみのモデルもあり)

 

ランヤード長さ

 

1200~1700mm

 

フックtype

 

軽量SV回転フック

 

休止フック

 

2個付き

 

腿ベルト形状

 

水平型

 

腿バックル形状

 

ワンタッチバックル

 

胴ベルト長/幅

 

なし

 

胴ベルトバックル

 

 

備考

 

■50mm幅までの胴ベルト対応。
■胴ベルトはついていません
■背中のランヤードは取外しできません

 

 

サンコー

サンコーは安全帯・墜落防止機器のメーカーにおいて、日本で初めてISO9001の認証を受けた一流メーカーです。サンコーの社名を知らなくても「タイタン」ブランドをよく知っている職人さんが多いのではないでしょうか。

特に伸縮性に優れており、脱着が容易な点が強みです。

 

ハーネスプロで人気のサンコーのフルハーネスはETN-10A江戸鳶です。

 

 

抜群の着心地鳶服と合わせたときのシルエットが評価されています。

ちなみに江戸鳶は本体のみ販売で一体型はありません。

 

ETN-10A江戸鳶の商品スペック

価格

 

17,835円(税抜)

 

Mサイズ適応身長

 

150cm~180cm

 

Lサイズ適応身長

 

160cm~190cm

 

耐総重量

 

~100kg

 

商品重量

 

Mサイズ約1180g(本体のみモデル)

 

ランヤードタイプ

 

なし

 

腿ベルト形状

 

水平型

 

腿バックル形状

 

ワンタッチバックル

 

胴ベルト長/幅

 

なし

 

胴ベルトバックル

 

 

備考

 

50mm幅までの胴ベルト対応

 

 

タジマ

「TAJIMA(タジマ)」の名前で知られている、建築用ハンドツールのトップシェアを誇る会社です。

安全帯製造における歴史は新しく、2009年からの参入になりますが、ワンタッチ式はとても使いやすいとコメントする職人も多く、安全帯の分野でも新たな顧客を獲得しています。

 

ハーネスプロで人気のタジマのフルハーネスはベーシックGSタイプの一体型モデルA1GSMJRです。

 

 

  • ・突っ張らないアクティブXデザイン
  • ・束縛感しないアクティブY型
  • ・身体を支える骨盤ベルト

 

など、安全性と使いやすさを両立する工夫が満載です(それぞれの詳細は公式ページにて)。

 

A1GSMJRの商品スペック

価格

 

14,379円(税抜)

 

Sサイズ適応身長

 

150cm~165cm

 

Mサイズ適応身長

 

160cm~180cm

 

Lサイズ適応身長

 

175cm~190cm

 

耐総重量

 

~100kg以下

 

商品重量

 

Mサイズ約2620g

 

ランヤードタイプ

 

両方とも伸縮式

 

ランヤード長さ

 

1.5m

 

フック素材

 

硬質焼入ゲート付スチールフック

 

休止フック

 

2個付き

 

腿ベルト形状

 

V字型

 

腿バックル形状

 

パススルーバックル

 

胴ベルト長/幅

 

なし

 

胴ベルトバックル

 

 

備考

 

50mm幅までの胴ベルト対応

 

 

 

ポリマーギヤ

ポリマーギヤは1988年に設立し、国内で初めて巻取り式の安全帯を開発・販売したメーカーです。

比較的安価なハーネスで定評があります。

ポリマーギヤからは3PHNW(BL)を紹介します。

 

 

3PHNW(BL)の商品スペック

価格

 

13,214円(税抜)

 

Mサイズ適応身長

 

160cm~180cm

 

Lサイズ適応身長

 

170cm~190cm

 

耐総重量

 

~100kg

 

商品重量

 

Mサイズ約1050g

 

ランヤードタイプ

 

無し

 

ランヤード長さ

 

  -

 

フックtype

 

  -

 

休止フック

 

2個付き

 

腿ベルト形状

 

水平型

 

腿バックル形状

 

ワンタッチバックル

 

胴ベルト長/幅

 

なし

 

胴ベルトバックル

 

  -

 

備考

 

50mm幅ベルト着脱可能

 

 

 

基陽

基陽は1975年創業の会社です。業界初のナイロン工具袋を作ったメーカーとしても有名ですが、2005年からは安全帯も製造しています。

通常時は短く収まって作業の邪魔にならない「じゃばら」シリーズは、アルミを使用しているため軽くて使いやすいと評判です。

 

基陽からはFXPNSL-L2を紹介します。

 

 

じゃばらストレッチフルハーネス」採用で作業時にハーネスがつっぱらない点に加え、フリーサイズなので一つのハーネスで複数の人が使えます。

178cmの男性と153cmの女性が、実際に同じフルハーネスを着てみた動画がこちら。

 

ちなみにFXPNSL-L2は本体のみのモデルとなります。

 

FXPNSL-L2の商品スペック

価格

 

11,300円(税抜)

 

サイズ

 

フリー

 

サイズ適応身長

 

165cm~185cm

 

耐総重量

 

~100kg

 

商品重量

 

約1460g

 

休止フック

 

2個付き

 

腿ベルト形状

 

水平型

 

腿バックル形状

 

ワンタッチバックル

 

備考

 

50mm幅までの胴ベルト対応

 

 

 

タニザワ

タニザワは1932年創業の老舗メーカーです。

企業ロゴからヘルメットのイメージ強い人も多いですが、安全帯の製造は1959年6月と、実は国内で初のメーカーなのです。

 

タニザワから紹介するフルハーネスは571A-OTⅢ-2TRG

 

 

571A-OTⅢ-2TRG3つのフリーが特徴です。

 

  • ・肩の動きに合わせて動くフリーショルダー
  • ・かがんだ時にお尻がつっぱらないフリーテンション
  • ・工具袋の取付け用フリースペース拡大

 

フリーショルダーをはじめとする571A-OTⅢ-2TRGの特徴は下の動画で解説しています。

 

571A-OTⅢ-2TRGの商品スペック

価格

 

 

30,100円(税抜)

 

 

フリーサイズ適応身長

 

 

身長+体重の合計が190~290までの方対応

 

 

耐総重量

 

 

~110kg

 

 

商品重量

 

 

約2490g

 

 

ランヤードタイプ

 

 

伸縮+伸縮

 

 

ランヤード長さ

 

 

1000㎜~1600㎜

 

 

フック素材

 

 

軽量フック

 

 

D環側コネクタ

 

 

回転機能付き

 

 

休止フック

 

 

2個付き

 

 

腿ベルト形状

 

 

水平型

 

 

腿バックル形状

 

 

ワンタッチバックル

 

 

胴ベルト長/幅

 

 

1200㎜/50㎜のみとなります。

 

 

胴ベルトバックル

 

 

ワンタッチバックル

 

 

備考

 

 

■肩の動きに合わせて動くフリーショルダー
■かがんだ時にお尻がつっぱらないフリーテンション
■エンドクリップ4個付属(余ったベルトをまとめます。)

 

 

フルハーネスのご購入はハーネスプロから

今回はフルハーネスの選び方と、フルハーネスのおすすめメーカーについて解説しました。

 

ハーネスプロでは様々なハーネスやランヤードを取り扱っています。

また実店舗を4店営んでいる会社でもあり、常にフルハーネス(安全帯)の在庫数はかなり充実しているのが特徴です。

 

もし質問や相談、大量発注のご予定などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

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